注目のエクステリアはもちろん、大型メーターに表示されるナビなど、見た目で分かりやすい革新性を備えている新型アウディTT。
10月2日に開幕したばかりのパリモーターショーでは、5ドア/4シーターのアウディTT Sportback conceptが登場しました。
5ドアの同コンセプトカーは、ひと目でアウディTTと分かるデザインを継承しながらも伸びやかなフォルムが目を惹きます。もうアウディTTのイメージを覆すほどのロングボディといえるでしょう。
ボディサイズは全長4470×全幅1890×全高1380mmで、長い全長はもちろん、1.9mに迫るワイドボディが印象的です。
ホイールベースは2630mで、現行のアウディTTと比べると290mm長く、60mm幅広で、ホイールベースは120mm延長。逆に高さは30mm低くなっています。
驚かされるのは、現行のアウディA3スポーツバックよりも145mm長く、105mmワイド、70mm低いディメンションで、A3スポーツバックよりもかなり大きく、全幅に至ってはA4セダンよりも65mmもワイドである点。
あくまでコンセプトカーなので市販時にどういうディメンションになっているか分かりませんが、伸びやかなルーフラインからしても、流行の5ドアクーペの仲間入りといったところでしょうか。
フロントマスクでは、特徴的な水平のラインがワイドでスポーティなルックスを強調。アウディのデザインの特徴であるシングルフレームグリルは、下端にquattroバッジが備わり、2ドアクーペのものよりも平たく幅の広い、輝くダークアルミルックのハニカムグリルインサートがはめ込まれています。
シングルフレームのサイドのラインはボンネットに続くスエージラインとして伸びており、スポーティな輪郭を付与。
初代で大きな衝撃を与えたのは、フロントマスクだけでなくリヤも然りで、このアウディTT Sportback conceptでは、5本の水平ラインによりワイドさが強調された彫刻的なデザイン。アウディR18にヒントを得たという、垂直なセパレーターを擁するひと続きのリヤライトが、独自の構造を形作っています。
インテリアでは、センターコンソールをはじめ、フロントからラゲッジルームまで繋がるトップショルダーには手作業による縫い目がきれいに施されるなど、質感の高さはさらなる高みに到達しています。
エンジンは1Lあたり147kW(200hp)に達する2.0TFSIで、最高出力は倍の294kW(400hp)。さらに驚かされるのは最大トルクで、450Nm/2400〜6000rpm。燃費は7.0L/100km、CO2排出量は162g/1km。
今回のTTスポーツバックコンセプトの市販化は分かりませんが、黄色いボディカラーの3ドアTTクーペ(上の写真)は、すでにハンガリー工場で生産がスタートしていますから、少なくても3ドアは来年には日本に導入されるのではないでしょうか。
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(塚田勝弘)
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