2014年3月4日火曜日

マイナーチェンジでライバルに差を付けた新型エルグランドの3つの魅力は?

フロントB


ソチ五輪のフィギュアスケート女子で銀メダルに輝いたキム・ヨナ選手が「浅田真央選手がいて、切磋琢磨してきたからココまで来れた」とインタビューに応えていました。強力なライバルがいるということはスポーツ界だけでなく、クルマの商品力を磨くためには必要なことです。


プレステージミニバンにおいてアルファード/ヴェルファイアのひとり勝ちが続いています。それは本来強力なライバルであるエルグランドが低床プラットフォームを採用し、全高が低くなったことで高い走行性能を実現した一方で室内空間が狭くなるなど本来の魅力が薄れてしまったからです。


その輝きを取り戻すべく、エルグランドはビッグマイナーチェンジを行いました。

リアA  アルミホイール

今回の改良点をみると走行面は切削光輝18インチアルミホイールが新デザインとなったほかは変更はなく、スタイリングや室内空間の拡大、ユーティリティの向上に注力しています。


フロント正面


試乗グレードは新設定の250ハイウェイスタープレミアムです。まず、目に飛び込んでくるのは迫力を増したフロントマスク。大型化したフロントグリルは全周をクロムメッキで囲みそして、LED化したヘッドランプはシグネチャーLEDポジションランプを配して目ヂカラを強化、さらにフロントバンパーのデザインの変更などこだわりを感じます。

ヘッドランプA


室内に目を移すと専用のフィニッシャーと手の込んだアンバーアクセントとダイヤ型キルティングを施した本革シートを採用したグランドブラックインテリアが高級感を際立たせています。インテリアは全高を変えずに、室内高を+25mm拡大。フロントシート部分は+20mm拡大され、ヘッドクリアランスはさらに広々としました。

インテリアA  


注目のラゲージスペースは3列目シートに前方向に240mmのスライド機能を追加しています。さらに後部のラゲージボードの高さを150mm程度下げられるようにしたことで、3列目シートに人が座っていても9インチのゴルフバックを最大6個積載できるよう容量が拡大しています。

サードシートスライドB  


試乗した日は非常に寒かったのですが、 フロントシートにはクイックコンフォートシートヒーターが装着されていて、大いに役立ちます。こういった旅館の女将のような「お・も・て・な・し」がプレステージミニバンに求められる装備なのです。


インパネのメーターは大型化され見やすく、センター部分には燃費情報や航続可能距離などを表示する5インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用しています。目線を大きくずらすことなく、様々な情報を得られるので便利です。

インパネB


最高出力170馬力の2.5Lエンジンは正直2トン近いエルグランドをどんなシーンでもスムーズに加速します。試乗中の高速道路での合流や追い越し加速でもストレスを感じるシーンはほとんどありませんでした。

走りB


販売台数でライバルであるアルファード/ヴェルファイアに差を付けられているエルグランドですが、今回のビッグマイナーチェンジによって高級車らしい迫力や使い勝手が向上し、さらに魅力がアップしたことでこれまでの差はかなり縮まるはずです。


■新型 日産エルグランド

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002 シート質感C リアコンビライト フロントイメージB エンブレム 007 クルーズコントロールB 専用フィニッシャーB セカンドシート サードシート

(萩原文博)


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