2014年6月7日土曜日

伝統をキープして相当なインパクトの顔!【ジープ・チェロキー試乗記01】

ジープ・チェロキーは1984年に誕生し、翌年には日本に上陸。1990年代中盤、日本でも年間1万台以上販売されたそうですから「ジープ=チェロキー」と思っている人がいるほど知名度があるのではないでしょうか。


jeep_cherokee_01 新型ジープ・チェロキーは伝統の7スロットグリルは健在ですが、顔つきはかなりのインパクトがあります。


注目点はデザインだけでなく、用意される3グレードのキャラが明確に異なる点。


2.4Lの直列4気筒SOHCを積む「Longitude(ロンジチュード)」はFF、3.2LのV6を積む「Trailhawk(トレイルホーク)」には、リヤのディファレンシャルをロックできる機構を搭載する4WD、最上級の「Limited(リミテッド)」も3.2LのV6/4WDですが、こちらは「アクティブドライブ2」の搭載により、フロントとリヤのドライブシャフトをロックすることで走破性や牽引性を高めることが可能です。


jeep_cherokee_03 今回試乗したのはエントリー仕様の「Longitude(ロンジチュード)」で、SUVでもFFで十分という都市部ユーザーなどの時代の流れに沿った仕様。JC08モードはV6仕様が9.0km/Lを切るのに対し、こちらは10.4km/Lに到達しています。


動き始めると乗り心地の良さに驚かされますが、先代までのリジッドからマルチリンクになったサスペンションも考えると当然かもしれません。


それでも一部のジープ・ブランドに多いピッチングは、新型チェロキーも路面状態が良くても多少感じますが、以前より洗練されたのは間違いありません。


jeep_cherokee_02 また、1730kgの重量に177ps/229Nmのエンジンスペックはどうかなぁ、と思いましたが、一般道でも高速道路でも平坦路ならまさに必要十分という加速フィール。高速道路で上り勾配が続く際など、シーンによっては意地悪く見ていくと、パワー自体にはやや物足りなさを感じさせます。


でも、オプションの「アダプティブクルーズコントロール(リミテッドには標準)」があれば、シーンを問わずイージーなロングドライブも容易にこなしてくれますし、ZF製9ATが瞬時に変速してくれますから、普通に走る分にはモアパワーを抱かせることはほとんどないはず。


それよりも制動力が少しもの足らず、個体差なのか、また他グレードは分かりませんが、かなり早めに踏んでいかないと予想よりも前進してしまう点はもの足らなく感じました。


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(塚田勝弘)


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